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家にいる2匹の雑種犬、       ポンタとボックンのお話。


by ponta200041
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エス君の思い出

ボックンに吠えまくっていたゴールデンのエス君は、腸捻転で去年急に亡くなった。

エス君は、今まで犬を飼った事が無く、犬との接点が全く無い生活をしていた私が、
はじめて名前を呼んで頭をなでた犬だった。
それほど、人なつっこかった。
犬を飼ってみたくなったのも、エス君がいたからだった。

エス君はお父さんの前では、とてもおりこうだったけど、なにしろ、無類の人好き。
庭で放し飼いだったので、家族が留守の間は、ずっと門の前にいて、誰か来るのを
待っていたし、時には自ら出かけていった。

自転車で家の前を通って行った子供たちと遊びたくて、塀を乗り越え、
逃げていく子供の後を、楽しそうについて行ったこともあった。
建替え中で、人の出入りの多い近所の家の入り口で、満足げにお座りしていた事もあった。
ポンタが子供の頃は、ポンタに会いに何度か家にも来た。

それでも、不思議な事にエス君は一度も行方不明にはならなかった。
決して遠くには行かなかったし、近所の誰かが必ず家まで連れてきた。

ただ、お父さんにしてみたら、エス君の好きにさせとくわけにもいかず、
次第にエス君の家の周りはいろんなもので囲われていった。
脱走を試みたものの、塀の上に取り付けられた付属物の間で身動きがとれなくなった
エス君を、庭に降ろした事もあった。

そして、お父さんの作った包囲網が完璧になった頃には、エス君の顔も白くなってきていた。

エス君はいつも門の前にいて、子供にもおじいちゃんにも、犬を飼ってる人にも
そうでない人にも、 近所のみんなに、「エス!」と呼んでもらった犬だった。
by ponta200041 | 2005-08-21 07:08 | ポンタとボックン